灰色の日の、お留守番
獣の耳があるリオ。ある日「絶対に外に出るな」と言われて一人で留守番することになる。こんな雨の日は昔を思い出してしまってつらいけれど……ともだちが来て、家主も戻ってくると、それが嬉…

さまよいびと
吸血鬼に心臓を奪われると、死ぬことができなくなるという。 イルソンはある村で、吸血鬼に殺されたと思われる殺人事件に遭遇する。それはイルソンの過去の出来事を思い起こさせ、焦りを生む…

それはあるいは、彼女について
男は語る、語る。問われるまま、問われないことまで。 タロットカードを扱う彼女との出会い、なんてことのないはずの日常の一断片。 ＊「アンソロジー彼女」参加作品の再録

ぼくの白いこ
縞猫は近所を散歩して、白い猫に会いに行く。彼女は生きてないと言われるけれど、あのひとの優しさに触れたくて。 縞猫、白猫、白猫の娘、ボス猫の視点で繰り広げられる短いお話。

今日も明日も、食卓を
大学生活で浮かれ、食べ歩きのしすぎであまりものが食べられなくなった由莉。従兄弟の敦のところで食事を続けていたが、ある日敦の同級生三好さんが現れる。三好さんは不思議な人で……。

短編集
あれこれの短い話を回収


百人一首アンソロジー「さくやこのはな」参加作品を再録
かみこい〜光の神と陰陽師〜
日和はある日人の世に呼び出される。六葉という陰陽師は、彼女を物の怪扱いしながら、ある事件について真相を調べに出かけ

銀月の一族
俳句少年　短歌少女

Bleibe（ブライベ）
どこかの時代。砂漠と森のせめぎあう場所、自衛のための軍と疫病と。それでも私は。 2003年完結済のものの一部再録。

魔術師メリンダ、塔の礎を引っこ抜く
ベリルは訳あって塔の下に埋まっていたはずだが、自信ありそうな魔術師に引き抜かれた上、姿を変えられていた。なぜか魔術師は…… 原稿は完結済、再録。

見狼伝〜ましろき獣の駆けるとき〜
ときどき狼の耳と尾を生やしてしまう、ましろ。それが原因で人里を離れ、母と二人で、山で暮らしていた。最近、織物を売りに出かけた母が戻らず、不安な日々を送っている。ある日、ましろは人…